子供のアトピーは治る?
どうしたら良くなるんだろう…。
こんなお悩みをお持ちのあなたへ、小児(子供)のアトピーについてご紹介します。
東京の築地にある「いしいクリニック築地」です!
お子さんがアトピーである、もしくは可能性があると思われているあなた、こちらの記事で「小児のアトピー性皮膚炎」について、くわしく解説していきます。
治療する上で大切なことや、具体的な診療の流れなどをお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね。
子供のアトピーは治る?
アトピーの症状が出てからすぐに
- 正しいスキンケア
- 適切な薬
- アレルギーの原因を避ける
上記の3つを行うことがとても大切です。
ゆくゆくは症状がない、もしくは日常生活に支障が出ないほどの軽い状態まで治療が可能、と言われていますよ。
保湿効果のあるもの・塗り薬を使っても、顔や頭、首、手足の関節の内側などにかゆみや湿疹が出てしまう場合は、アトピー性皮膚炎の可能性があります。
少しでも「アトピーかも…?」と感じた時点で、早めにクリニックに受診することが大事、ということですね!
塗り薬も「量・タイミング・塗り方」に注意が必要なので、当院では実際に塗りながら説明もしていますよ。
一人で悩まずにお気軽にご相談くださいね。
では、実際に来院された際の具体的な治療の流れも紹介していきます。
小児アトピー性皮膚炎の具体的な診療の流れ
小児のアトピーは皮膚の状態や季節、日常生活の環境を考えて治療を行うため、初診のあとも定期的に再診していただくことが大切です。
初診で行うことも含めて、くわしく説明していきますね!
<初診>
診察室で問診・視診・触診を行って、症状や現在使っている薬の状況を伺います。
その後、実際に身体の一部に外用薬を塗りながら正しい薬の使用方法をお伝えしていきます。
※6歳以上、もしくは採血ができるお子さんの場合は採血を行い、アレルギーの検査と炎症の程度がわかる数値を測定します。
<2回目の来院>
前回処方した薬など、治療の効果を確認していきます。
採血を行った場合は結果の説明と、日常生活での注意点や今後の治療方針をお伝えします。
☆この時、採決の結果に関してわからないことや質問があれば、遠慮なくお聞きくださいませ!
<3回目以降の再診>
その都度皮膚の状態や季節、生活の環境など、患者さんに合わせた治療を行っていきます。
毎回疑問や質問がある場合はお気軽にご相談ください。
採血でアレルギー検査を行うと、検査の結果では陽性と出た食べ物でも実際には問題なく食べられている、ということもあるんです…!
ダニやペットなどの項目も同じような場合があるので、採血結果だけを見るわけではありません。
これまでの経過も含めた情報を合わせて、アレルギー物質なのかどうかを判断していきます。
受診でお越しになった際は、ご質問などあればお気軽にご相談くださいませ!
治療薬の「デュピクセント」が小児にも投与できるように!
小児のアトピー性皮膚炎に対する治療法は、以下の4つがあります。
- 保湿剤
- ステロイドの外用薬
- 抗アレルギー薬
- 生物学的製剤(デュピクセント)※※上記3つの薬剤を正しく使用しても症状が十分に改善しない場合に用いるもの
4つ目のデュピクセントという治療薬は、保湿剤や塗り薬・飲み薬を使っても、アトピーの症状が良くならない場合の治療法です。
「デュピクセント」という治療薬を初めて聞く方も多いと思いますので、どんな薬なのか紹介していきますね。
<デュピクセントとは>
ステロイドの外用薬や抗ヒスタミン薬とは異なり、”生物学的製剤”という区分の薬剤の注射薬です。
成人・小児に関わらず、アトピー性皮膚炎でお悩みの方にとって切り札的な効果が期待できます。
2018年4月~15歳以上に国内での使用が開始され、2023年9月~生後6ヵ月以上の小児にも投与が可能になりました。
薬が高額な点がネックですが、小児の場合は東京23区在住であれば医療証を提示することで18歳まで無償で治療を受けられます。
実際にデュピクセントを使用する場合は「2週間に1回の注射」というところが、お子さんにとって注意点になるかもしれません…。
注射で暴れてしまうお子さんを押さえて注射をすることは行っておりませんので、2週間に1回の頻度で一定期間注射を打てるかどうか、じっくりご検討&ご相談いただければと思います。
デュピクセントを実際に打つイメージとしては、糖尿病の方が打っているインスリン注射が一番近いかもしれません。
治療を進めていくなかで、薬剤の有効性や安全性が確認できたら、自宅でご両親に打っていただく「在宅自己注射」として処方も可能ですよ。(最長で3ヶ月分)
ただし、最初にお伝えしたアトピー性皮膚炎の治療に大切な「正しいスキンケア」「適切な薬」「アレルギーの原因を避ける」の3つと一緒に進めていきます。
少しでも疑問点があればその都度ご相談くださいませ!
最後に
- 小児のアトピー性皮膚炎では、症状が出てからすぐに「正しいスキンケア」「適切な薬」「アレルギーの原因を避ける」を行うことが大切
- 皮膚の状態や季節、日常生活の環境を考えて治療を行うため、初診のあとも定期的に再診が必要
- 生後6ヵ月以上の小児であれば、状況によってはデュピクセントという治療薬がある
小児のアトピー性皮膚炎の治療で大切なことや、具体的な診療の内容についてご紹介しました。
「これはアトピーなのかな?」と少しでも感じたら、クリニックにてご相談くださいませ。
当院は東京都中央区の築地にございます!
アトピー性皮膚炎以外にも何らかの症状でお悩みがあれば、一般の皮膚科受診は予約不要ですので、お気軽にご来院くださいね。
次回は「アレルギー」について解説していきたいと思います!
最後までご覧いただきありがとうございました!
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